Troubleshooting of treatment in-postoperative

治療中・術後のトラブル対策
治療中・術後のトラブル解決法

インプラント治療は安全で優れた治療法です。95%のインプラントが10年以上持つたという報告(文献:Albrektsson T, Donos N:Implant survival and complications The Third EAO consensus conference 2012; COIR, 23(suppl6),63-65,2012.)もあります。しかし、日頃のお手入れに加えて定期的な歯科医院でのメインテナンスを続けないと不具合が起こることがあります。また、期待した結果が得られないこともあるかもしれません。
治療に満足できない時は次のようにしましょう。

  • ・担当医との早めの相談:
    歯科医はわかり易く説明しているつもりでも、ところどころに専門用語がでてきます。患者さんがよく理解できないままでいると、食い違いの原因になります。後戻り可能な早めに時期に相談してください。
  • ・担当医との納得いくまでの相談:
    担当の先生やスタッフに疑問や思っていることをきちんと伝えるとお互いの理解が深まって問題が解決することもあります。思い違いで誤解が生じることは意外に多くあるので納得いくまで相談してください。
  • ・治療費や治療法の文書での保存:
    歯科医と約束した治療費や治療法を文書でとっておくことが望ましいでしょう。
  • ・「口腔インプラント治療相談窓口」の利用:
    インプラント治療のことで他の先生の意見も聞きたいと思った時は、「口腔インプラント治療相談窓口」をご利用ください。
スムーズな転院に必要なこと

現在かかっている歯科医院から他の医院へ転院する場合は、以下の理由による難しさがあります。

  • ・インプラントの種類がわかりにくい(インプラントメーカーは全世界で200数十種類あり日本国内でも40種類近く販売されています。同じメーカーでも種類やサイズが色々あります。)
  • ・ 手術や歯を入れた時の状況は担当医でないとわからない。


したがって、インプラントのトラブルは原則的に最初に治療を行った歯科医師が治療を続けるのが望ましいといえます。
やむを得ず転院する場合は以下の情報を転院先の歯科医院を引き継ぐようにしてください

  • ・どのようなインプラントが使われたか
  • ・どのように手術が行われたか
  • ・どこまで治療費を支払ったか