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学術大会等

第40回(北海道・2010年) 開催報告

大会長あいさつ

札幌コンベンションセンター

 第40回日本口腔インプラント学会学術大会が去る平成22 年9 月17 日(金)~ 19 日(日)の会期で、札幌市の札幌コンベンションセンターおよび札幌市産業振興センターを会場として、3,000名を超える参加者を迎えて開催されました。
 メインテーマとして「信頼性ある口腔インプラント専門医」を掲げました。
 引き受けた当初(一昨年)、あと2 年も有るわとのんびり構えて過去2 回のマニュアルなんぞ紐解いてじっくりいこうやなんて構えていたのが、後半に入ってから苦しくなりバタつくことになりました。過去2 回の当番施設の実施状況と今日の実施状況では会員数の違い、実態が本部主体、各種委員会によるプログラムの組み立て等あらゆる面での実行体制の変わりようで、現場での対応が大変でした。
 先ず、本部との準備委員会が会期までの間に開催地で何度となく開催されその都度手直しが行われました。手術方法の進歩、海外からの情報の早さ、手術器具の進歩、診断機器等の発達等、ある意味業者主導であるが如くの進歩発展でありましたが、口腔インプラント学を歯科医師の手に取り戻そうとこの記念すべき第40 回大会で打ち出すことを考えました。しかし、いざ計画を立案していくと従来からの慣例に捉われて人件費、諸経費、会場設営費、諸々の行事、学会運営会社費とを考えますと、従来の方法に落ちつかざるを得ないこととなりました。

 今回の学術大会は会員数が約12,000名と歯科医学会の中で最大規模の会員を有する学会となり、歯科界にとりましてもすこぶる関心が高い学術大会となりました。
 セッションもケースプレゼンテーションに始まり、各種本部行事、特別講演、ワールドサテライトセッション、各種セミナー、シンポジウム、一般口演、ポスターセッション、隣接領域セミナー、モーニングセミナー、ランチョンセミナー、市民公開講座とボリューム満点となりました。特に今回の大会の目玉として、公務ご多忙中にもかかわりませず日本歯科医師会 大久保満男会長には特別講演を御依頼申し上げましたところ御快諾を頂きまして、大会準備委員会といたしましては大会の行事に花を添えて頂きました。また、本会理事長による基調講演では2003 年4 月より今日まで8 年にわたる就任期間の中で成就した事業についての解説を披歴していただきました。

日本歯科医師会大久保会長の講演

理事長あいさつ

モーニングセミナー

ポスター発表風景

 更に目新しいプログラムとして会期1 日目の午前8 時から1 時間のモーニングセミナーを幾つかの研修施設にお願いして行ったこと、また、今回第3 回日本口腔検査学会総会・学術大会を併催するという試みがなされました。要するに今日の口腔インプラント学に欠けているものは埋入して咬合させて幾らといった単純にテクノロジーとアートといった物から、サイエンスとしての突破口となるべく全身からの視点でどうなのかといった別の視点からのアプローチとして、従来隣接領域でのセッションでありました口腔検査学会が東京歯科大学井上 孝教授の発案で学会として当学会に併催を申し込まれ、より学問的な深まりを得ることとなったのは本学会にとりましては益々益することになることと思います。

懇親会(末次恒夫先生あいさつ)

認定医更新のための教育講演

 シンポジウムは4つで、その中で3の難易度から考察された榎本先生と菅井先生による講演が特に目を引きました。また、セミナーでは8 セッションからなり、特に今回全身管理の面からBLS を取り上げたことは遅きに失した感も無きにしも非ずといった感があるものの、有意義なセッションではなかったでしょうか。
ワールドサテライトセミナーの5 演題も興味深いものが多く、この度の特徴の一つとして行ったモーニングセミナー5 題は各施設に御依頼を掛けたところ、先着5 題としておりましたが間もなく5 題すべてが埋まってしまい、残りの応募頂いた施設には丁重にお断りの文章を入れたぐらいでした。
 スタートアップセミナー、女性インプラントロジスト育成のためのセミナー、医療従事者のためのセミナー、インプラント専門衛生士、技工士等興味を引く物を揃え、またリレー講演9 題につきましてもそれぞれに興味深い演題が揃っておりました。
例年行われております基礎医学者の集い、放射線学会の集い、顎顔面バイオメカニクス学会の集いも概ね盛会にすすめられました。
 一昨年提携されましたドイツインプラント学会からはチュービンゲン大学のGerman Gomez-Roman 先生をお招きしての御講演をお願い頂きました。
 特別講演、課題口演、一般口演、ポスター講演その他たくさんの御講演を頂きまた、関係企業の皆様、ならびにご協力いただいた皆様には衷心より感謝申し上げます。