公益社団法人日本口腔インプラント学会「禁煙宣言」
公益社団法人日本口腔インプラント学会は,すべての国民がタバコによる健康被害を受けない「脱タバコ社会の実現」に向けて,積極的に活動を続けていくことを宣言します.
2024年7月21日
公益社団法人日本口腔インプラント学会
理事長 細川 隆司
喫煙の健康影響については安全域がなく,少量の喫煙であっても,無視できない大きさの健康リスクがあります.1日1本の喫煙であっても脳心血管疾患のリスクは非喫煙に比べ約1.5倍高いことや1日1本未満の喫煙であっても総死亡のリスクが2倍,肺がん10.7倍,心血管疾患1.7倍と報告されています. 最近,加熱式タバコは,ニコチンの含有量が少ないため健康への害が少ないという誤った認識が広がっています.これらは,主にタバコ関連企業の根拠のない宣伝です.加熱式タバコも紙巻タバコと同じ害があります.ニコチンを含まない電子タバコにおいても,健康に影響を及ぼす可能性のあるホルムアルデヒド,アセトアルデヒドといった発がん性物質などを発生するものがあると報告されています.
口腔内では,喫煙本数の増加は,歯周炎の罹患率を高めることも知られていいます.口腔がんの発症頻度も高くなります.インプラント治療においては,全身的なリスクが高まり,インプラントの成功率が低下します.そのため,インプラント治療に入る前に禁煙を行うことはインプラントの成功率を高めることになります.我々は国内最大数の会員を有する歯科の学会として,すべての国民がタバコによる健康被害を受けない「脱タバコ社会の実現」に向けて,積極的に活動を続けていくことを宣言します.
2018年6月10日
公益社団法人日本口腔インプラント学会
理事長 宮﨑 隆
2012年6月17日
公益社団法人日本口腔インプラント学会
理事長 渡邉 文彦
2010年5月16日
社団法人日本口腔インプラント学会
理事長 川添 堯彬
基本方針
- 本会会員は、医療専門職に有る者として、会員全員が非喫煙者となることを目指す。
- 本会会員は、所属する研修施設の敷地内禁煙化を積極的に実践することを目指す。
- 本会会員は、本学会開催の会議、主催する講演会・講習会などの会場施設・敷地内の完全禁煙化を目指す。
- 本会会員は、病院・クリニック(診療所)、老人介護・福祉施設ならびに教育研修機関の施設内など全面禁煙を目指す。
- 他の禁煙推進団体(学会)との協力と連携を図り、社会全体が自主的に禁煙を目指すような積極的な支援を推進する。