第43回公益社団法人日本口腔インプラント学会・学術大会が9月13日(金)~15日(日)の3日間、福岡国際会議場、福岡サンパレスホテル&ホールで開催されました。
今回の学術大会では、これまでの「安全・安心」を一歩進め、「より適切で確実な」インプラント治療を国民に提供することを目指し、「より適切で確実なインプラント治療へ」をメインテーマとして揚げました。通常、学会の話題は先進的な治療や研究に集中しがちですが、今回はこれまでの臨床の経験と研究の成果を踏まえ、「より適切で確実なインプラント治療」に関する情報を提供する企画を中心に据えました。メインテーマに関するシンポジウムを4本設定し、9月14日丸一日を使い、メインテーマについて整理し議論を行いました。また、教育講演、若手インプラントロジストのためのワークショップ、および臨床の疑問に答えるも同様の主旨のもとで行いました。
先進的な臨床知識や最新の研究成果に触れるための講演も企画しました。「インプラント表面性状の最前線」および「骨補填材の最前線」という最新の研究に関するシンポジウム、米国North Carolina大学のCooper教授、スイスBern大学Iizuka教授による海外招待講演、中村社綱先生、武田孝之先生、船越栄次先生による国内招待講演等で、臨床と研究の最新トピックについて議論を深めることができました。
各種委員会セミナー、関連学会との共催シンポジウム、専門医教育講座、専門歯科衛生士教育講座、専門歯科技工士教育講座、各種セミナー・ワークショップ、テーブルクリニック、ランチョンセミナー、ワールドサテライトセミナー、市民フォーラム等も行いました。
会員発表については、ケースプレゼンテーション225題、口演発表・ポスター発表333題、合計558題とこれまでで最多の演題の発表を頂きました。お陰をもちまして、参加者は4,163人を数え、有意義な学術大会を開催することができました。これもひとえに皆様方のご支援の賜物です。深く感謝し、ご参会頂きました関係各位に心より御礼申し上げます。何かと行き届かない点も多くあったかと存じますが、何卒ご寛容のほどお願い申し上げます。
誠にありがとうございました。
第43回学術大会大会長 古谷野 潔
実行委員長 松下 恭之