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インプラントトラブルに関する報道について
 口腔インプラント治療は歯を失った場合のブリッジや入れ歯に代わる治療法であり、自分の歯を削らなくても良いこと、取り外す入れ歯ではなく固定するブリッジも可能となることから注目され、日常臨床で行われています。しかし、口腔インプラント治療には一般の歯科治療以上に適切な検査や診断、インプラントの埋め込み技術、かぶせ物(ブリッジなど)の適切な製作と装着が要求され、さらに治療に対する利点と欠点、リスクなどを十分に説明する責任が求められております。口腔インプラントを希望される患者には、比較的十分な骨が在り全身的にも健康な方から骨が無くまた全身的に疾患をもっておられる方まで様々な方々がいらっしゃり、これらの方々に対して歯科医師であればだれでも口腔インプラント治療を実施することが可能です。
 公益社団法人 日本口腔インプラント学会は口腔インプラントに関する研究を推進し、患者さんにより質の高い口腔インプラント治療を提供するために設立された学会です。この目的のため平成19年より口腔インプラント専門医制度を立ち上げ、患者さんに「安全・安心の口腔インプラント治療」を提供すべく様々な取り組みを行ってきております。この口腔インプラント専門医は学会で認定した研修機関での5年間の臨床経験と、知識を問う筆記試験、面接試験、症例報告試験などを高い水準でクリアした歯科医師であり、その数は平成24年6月の時点で784名です。これらの試験は簡単なものではなく、さらにこの専門医資格は5年ごとの更新が必要で、その間に進歩する新しい診断技術や治療法を研修し、更なる安全・安心な医療を提供するため、学会で企画する専門医臨床技術向上講習会や教育講演、認定講習会などを受講する義務があります。この点から、本学会が認定する口腔インプラント専門医は高いハードルが課せられていると言えます。しかしながらこの口腔インプラント専門医は、厚生労働省が定める看板やホームページ等に掲載可能な専門医としては認められておりません。我々は、専門医を公的に認めて頂き、国民の皆様へより安全・安心な口腔インプラント治療を提供すべく努力を重ねていきたいと考えます。
 患者さんにはインターネットや広告等に惑わされることなく、適切な口腔インプラント治療を行える医療機関、歯科医師を選んで受診して頂きたいと思います。なお、公益社団法人 日本口腔インプラント学会専門医の名簿に関しては、本学会のホームページをご覧いただければと思います。

平成24年7月1日
公益社団法人 日本口腔インプラント学会
理事長  渡邉文彦

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